海外からの種苗の導入(4)

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CobbMeconopsis.jpg (3)からの続き・・・

 前述の”The Seed Search”では貴重な情報を入手できました。RHS以外にも色々な園芸団体があり、山野草やロックガーデン、寒冷地植物に特化した団体もいくつかありました。これらはすべて会員向けに種子配布を行っており、私もいくつかの団体の会員になりました。その中のAGS(Alpine Garden Society)は山野草グループの代表的な存在で、メコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の種類もひじょうに豊富で、さらにガーデン・エキスパートという方が会員の質問に答えてくれる制度も魅力的でした。
 そのガーデン・エキスパートにメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の栽培に関するアドバイスをもらうために手紙を書きました。数週間後返事が届きました。その中には、絶版になっていて手に入らなかったメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の本が同封されていたのでした。
「いろいろ書くよりも、この本を読んでみてください」
 この本、期待に違わず素晴らしい本でした。栽培法はもちろん、青色以外にも数十種類あるメコノプシスの違い、自生地の環境が事細かに書かれていました。まだまだ技術的には未熟ですが、成功させるためのエッセンスは吸収できたと思います。
 これらの資料により、何とか取引ルートは確保できましたが、実際の取引となるとなかなかふんぎりが付きませんでした。その不安の一つが言葉の壁です。注文が正確に伝わるのか。取引規定をきちんと理解できているのか。次の不安は送金方法です。取引は前払いが原則なので、荷物が届かなかったときの対応はどうすべきか。この二点が最大の懸案事項でした。
 
(5)に続く・・・

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このページは、宮下勇作が2006年4月 5日 21:42に書いたブログ記事です。

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