海外からの種苗の導入(6)

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PhytosanitaryCertificate.jpg (5)からの続き・・・

 日本に輸入する種子や苗は現地で植物検疫を受ける必要があります。そして、それを受けた事を示す植物検疫証明書(Phytosanitary certificate(写真))が添付されている必要があります。添付されていなくても種子や苗を受け取ることはできますが、植物防疫所から添付する旨の用紙が同封されます。
 代金にはこの植物検疫のための手数料や荷造り・送料を加算しなければならないので、事前にきちんと確認する必要があります。さらに、こういった支払いに関する事だけでなく、在庫の有無や納期をきちんと確認する必要があります。また、現地での検疫証明を取るのには日数がかかることがありますので、それを考慮して発注する必要があります。そして、クレームに関する規定も明記されていますので、それもきちんと確認します。
 それから、海外から土を持ち込むことはできないので、苗は根洗いをする必要があります。そのための費用が必要な場合もあります。
 これらをすべて確認した上で、注文、支払いになります。
 これで無事、種子や苗が届けばよいのですが、いろいろなトラブルで種子が納期に届かないことがあります。
 私も種子が届かないことがありました。2月中旬に発送したという種子(この時はフランスの種苗会社でした)がいつまでたっても届かないんです。メールでどうなっているのか確認すると、郵便局で留まっているのかもしれないから確認してくれ、フランスの郵便ストの影響があるかもしれない。われわれも確認してみるとの回答がありました。
 結局、種子の行方は分からずじまいでした。そして、支払った代金をどうするかという点と植えるべき場所をどう埋めるかがその後の問題として残りました。植える予定の場所は昨年の株をそのまま利用することでしのぎ、代金は翌年の種子代金としてストックしてもらうことになりました。
 この時の教訓は、種子を頼む場合は書留で送ってもらう。そして、余裕を持って発注するということでした。

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このページは、宮下勇作が2006年4月 7日 21:48に書いたブログ記事です。

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