私が初めてメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の名前を聞いたのは、今から9年前の1997年に行われたサカタのタネの故三瓶氏の講習会でした。その時は名前を手帖に書き留めておいただけだったのですが、ある時、"農耕と園芸"(誠文堂新光社刊)のバックナンバーを何気なく見ていると、大阪花博にメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)を提供した種苗会社の話題が載っていました。すぐに、"農耕と園芸"の出版社に問い合わせて、種苗会社の連絡先を聞きました。その種苗会社に電話すると、今は扱っていないし今後も扱う予定はないとのこと。その時はそれであきらめました。
しばらくして"はなみどり"(農村文化社刊)という雑誌を読んでいると、RHSを紹介した記事が載っていました。これは1996年の11月号ですから、買ったときは気がつかなかったんですが、ふと読み直していると見つけたんですね。自分にとって最も旬だった“海外“とか”種子“とかの言葉がちょうど目に留まったんです。この時この本がなかったら、今メコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)を作っていたかどうか・・・
こうしてRHSに入会しました。1998年の1月のことです。そして、1998年の2月号でメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の特集記事に出会うわけです。そして、2月号の日本語版では”海外からの種子・苗の入手について”の記事に出会いました。
海外からの種苗の導入(3)でも書きましたが、その後すぐにPlant Finderなどの資料を集め、海外のナーセリーや種苗会社にメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の種子がほしい旨の手紙を書き、ひょんな事から種子(メコノプシス・ベトニキフォリア)をゲットしてしまいました。これがメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の本物(といっても種ですけど)を見た最初でした。
注)写真のM.grandisとM.x sheldoniiの分類については当時の分類法によるもので、現在は英国のメコノプシス研究者ならびにガーデナーが主体になって組織されたThe Meconopsis Groupの研究によって、Meconopsis 'Lingholm'に統一されています。
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