ヒマラヤの青いケシ Meconopsis, The Himalayan Blue 大場秀章著
先日、Googleでメコノプシスを検索していたら見つけました。
今までメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の文献(書籍)といえば、George Taylorの「An Account of The Genus Meconopsis」やJames L.S.Cobbの「Meconopsis」がありましたが、いずれも英文であり、既に絶版になっているため手に入れるのは難しい状況にありました。
そういった文献を網羅しつつ日本語版である点から、メコノプシスに興味のある日本人は必見ともいえるでしょう。前半部はメコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)の原産地(ルーツ)と発見からヨーロッパへ導入される過程が詳しく書かれており、後半部はメコノプシス属の分類を中心とした種の解説に多くのページが割かれています。後半部の分類や種の解説は英文の文献からの引用のため、目新しい記述はありませんが、前半部分はドキュメンタリー的な読み物としておもしろく読めました。
以前の記事でも書きましたが、メコノプシスの分類は現在、整理されている最中なので、その結論が出れば、ここに記載されている分類も多少変更が必要になるかもしれません。
帯にある「世界待望のメコノプシス属全種の詳細解説」は正確を記せば「日本待望の・・・」とすべきですね。それじゃ売れないけど・・・
メコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)に関する初の和本の登場。
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