相変わらずの天気で、積雪は再び100cmに。
北大山岳部々報14号が今日届いた。
私は北大出でもなければ、山岳部出身でもないが、山には興味があり年に一度は家族登山を行っている。もちろん冬山などという大それたことは考えるわけもなく、夏山を一泊二日で楽しむ程度である。
北海道の山は本州に比べ山小屋が少ない。そのためテント泊での山行になるのであるが、テントを張る場所もまた限られているので、末っ子の力量で場所を決めざるを得ない。
年々、体力もつき頼もしくなってきているので、いずれは我々の分の荷物も背負ってくれるのではないかと期待している。
さて、部報の話である。
この部報は北大山岳部が平成に入ってからの17年間の山行をまとめたものであり、その間不幸にも発生した遭難事故の顛末を含めた記録集である。
メイン山行の前には数回の準備山行が行われるということで、活字になっているのはその主なものだけであるが、その背景には膨大な記録が残されているものと推察される。
山行の合間には過去の記録や準備山行で得られたデータを基に、長時間にわたる検討会が開かれ、メンバーの力量やルートがいろいろな角度から検討されるようだ。
もちろん経験に優る教師はないと思うが、先人の知恵や失敗を肝に銘じ対処できれば鬼に金棒であろう。
記憶は個人のものとしていずれは薄れ、やがて忘れ去られるが、記録は共有され未来へ残される。