月形町農協 花き担当の田中宏和君が亡くなった。享年26歳。あまりにも早すぎる悲報である。
田中君が農協に入り花き担当になったのは今から7年前。ちょうどわたしが花き生産組合の役員になった年である。年齢こそ一回り以上違うが、田中君のアイディアや行動力には脱帽させられることしきりであった。
20台初めに若くして花き全般を任されるようになる。当初、市場の対応はけんもほろろ状態であったようだが、持ち前の負けん気で実力を付け、今では「月形の花」の看板であった。
昨年から力を入れ始めたPR活動での田中君の活躍は特に顕著であった。多くのポスターやスライドショーを自主製作し、市場内でプレゼンも行ってきた。さらに、シーズン中は毎週のように市場に寄り、情報収集を行っていた。
今年になってからも、札幌花き園芸、大田花き、そして先日の札幌東急ストア平岡店での産地フェアを成功に導いてきた。東急ストアへは田中君が運転する車で二人で行った。田中君が「そろそろ家がほしいな」というので、「月形なら土地代はタダ同然だよ」と冗談めかして話したことを思い出す。
田中君と最後に話をしたのはいつの事だろう。こんなことならあの時「ありがとう」といっておけば良かった。そう考えている人がたくさんいると思う。
わたしとは先週金曜日の輪菊町内視察の時の会話が最後だった。あんなに元気だったのに、あんなにふつうだったのに・・・
ようやく、思う存分力を発揮できる体制になり、頑張っていた矢先の出来事。さぞかし無念だろう。あらためて命の儚さが恨めしい。
田中君、今までの君の頑張りは決して無にはしません。君の志はしっかり受け継ぎました。
今生きていられることこそが最大の幸福であると心に刻み、「月形の花」、「北海道の花」、ひいては「花業界」発展のため、微力ながら尽力していくことを約束します。
最後に、平成19年7月14日、札幌東急ストア平岡店内でのラストショットでお別れです。
田中君、「ありがとう」
まことに悲しい通知を昨日市場担当者より連絡があり、まだ茫然としているばかりです。
お会いしてお話をしたときには、月形の皆様の中で一番お話し、ナデシコという植物について様々なことを教えて頂いた事、昨日の事のように思い出します。もっとこれからも教えて頂きたかったです。お世話になり本当に有難うございましたとお伝え下さい。
失礼ながら書中にて、心より御冥福をお祈りいたします。
そちらへ参列出来ず申し訳ございません。
中三川聖次
心より御冥福をお祈りいたします。
倒れる日の朝、電話したのが最期の声になるとは
思いもしなかった。来週、月形に行きます。