花にとってのシズルとは?

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ホイラーの法則―ステーキを売るなシズルを売れ!
 シズルとはステーキを焼くときのジュージューという音のことだ。肉屋はただ肉を売るのではなく、そのジュージューという焼き音や肉汁を想像させることで、売上が伸びるという。

 つまり「シズル」とはその商品の最大のセールスポイント、いいかえるなら、お客がそれを買いたくなる主要な理由のことである。
 シャンパンにとっての泡、チーズにとっての風味、コーヒーの香り、保険にとっては安心感。すべての商品には「シズル」が隠されている。だから、「シズル」を見つけだして、商品に添えてあげることができれば、見込み客を本当の客にすることができる。

 例として、電気掃除機のセールスマンの心がけが挙げられている。


・ 正札を売らないで、骨が折れないことを売れ!
・ 構造を売らないで、手数がかからない点を売れ!
・ モーターを売らないで、快適な点を売れ!
・ ボールベアリングを売らないで、吸いやすい点を売れ!
・ 吸引力を売らないで、家がきれいになる点を売れ!

 つまり、健康的、快適、手数がかからない、骨が折れない、家がきれいになる、これらが電気掃除機の「シズル」ということになる。


 花にとってのシズルは何だろうか・・・・?

 安藤教授の言葉を借りれば、「心の道具」ということか。
 愛情、恋慕、同情、悲しみ、喜び、感謝など、そんな心を相手に伝えるメッセンジャーとして。また、自分への贈り物として、正の心をより膨らませ、負の心をやさしく包み込む。
 花言葉などはその表れとも言えよう。
 まだまだ「シズル」はありそうだ。

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コメント(8)

すごーくよくわかりました
何にでもそういうことがあるのですねぇ
私はフリージアが一番好きな花なのですが、
言われてみると香りが好きです
花屋さんの店先でフリージアの香りに出会うと
確かにそこから色々な気持ちに発展します
でも最近のフリージア 香りが薄いような気がして
残念な気持ちにもなります

できる営業マンは 人間のそういう特性を
うまく掴むんですね?
ちなみに掃除機はダイソンに憧れています(笑

oha やっとミモザアカシヤ 長い間足踏みしていたが ここ2ヶ日の暖かさに咲き始めました。木の根元を見たら 遅ればせと ツクシがたっていました。それも頭の部分が凍傷した状態で茎が伸びています。 今日のページの中身、濃いですね・・・改めて 文字に変えられたら、そのとうりだと思います。如何に キャッチコピーの必要性、ここにありを感じます。

>サリー・ブラウンさん、

なるほど、「香り」というシズルもありますね。フリージアでいえば「季節感」とか。
香りのことを言えば、人によって好き嫌いがあったりとか、飾る場所(病院など)によっては香りがない方がいい場合があるので、あえてそういう品種改良を行っている一面もあります。

サイクロン掃除機のダイソン、盛んに宣伝してますが、どうなんでしょうかね?あれこそ「シズル」の典型ですね。他のメーカーの機種がダメに見えます。


>さくらさん、

 花のCMとかPRなどをいろいろなところでやりますが、何をアピールするの買って難しいですね。
 生産者の思いが必ずしも消費者の琴線に触れるとは限らない。得てして自己満足で終わってしまうことが多いです。
 そうならないためには、消費者が求めているものを提供すること、そのためにはコミュニケーションを取ってニーズを把握していくしかないですね。

品種改良って香りのコントロールまでできてしまうんですかぁ??すごい!

次に買うならダイソンですね
吸引力が衰えないんですから

育種の専門家ではないので、詳しくは分かりませんが、あるものをなくすことは、比較的簡単なようです。
でも、ないものを生むことはかなり難しい。
だから、原種は常に保存しておかないと、将来に禍根を残します。

実はわれわれ農家は、DNA複製業者なんですね。DNAの固まりである種や苗を買ってきて、それを正確に発現させる。それだけなんです。
あれ!?ということは、考えてみれば、何も新しいものを生み出していませんね。
また、新しい記事ができそうです・・・・こりゃどうも!

何か生み出したいものがあるのですか?

oha 生産者にとって 何処まで 消費者にアピール出来るかは、その点 野菜関係は進んでいますね。デパート、スーパー、COOP、通販、これ等に於いて、生産者の顔、栽培の有り方、HP等などにより紹介されていまね。花関係も考えなきゃ

>サリー・ブラウンさん

 生み出してないというのは、生産者は生産物を生み出していると常日頃考えていたからです。
 でも、よく考えたら、生み出しているのではなく、小さいものを大きくしてあげているだけだったんですね。
 生産者のおごりでした。


>さくらさん

 確かに、花だけで考えると何をやったらいいか考え込んでしまいますが、先人がいるわけですね。
 理想は生産・流通・小売が一体となってアピールできれば良いんですけどね。

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このページは、宮下勇作が2008年3月 1日 23:23に書いたブログ記事です。

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