QRコードシールを貼る理由

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 今日、スリーブにQRコードを付けた花を初出荷しました。

 以前にも書きましたが、こうしてブログを書いたり、ホームページで情報を発信しているのは、私が目立ちたがり屋だからではありません。
 どういう人間がどうやって作ったものなのかを知ってもらい、農業や花作りの楽しさやうれしさ、そして苦労を、花へ託したメッセージとして伝えるためです。

 しかし、ブログやホームページを作ってみても、ほとんどの人は私が情報発信していることを知りません。
 つまり、こうして書いてみても、定期的な読者や、検索して訪問してくる人にしか伝わりません。
 本当に伝えなければならない場所に伝わらない。これではせっかくの発信が意味を成しません。
 まして、ブログ化により月形の花のサイトをすべての生産者に開放しても、その帰結がどこにあるのかをはっきりしておかないと、各人の書くモチベーションは上がりません。

 シールを貼る意味は、発信した情報の受信場所を作ること。いわばアンテナです。
 シールを見て、「へー、何か始めたんだ」「何だこれは、ちょっと見てみるか」程度でいいんです。
 
 千葉大の安藤教授が生産者のマーケティングの中で、「箱にプライスカードを入れよ」と「花の解体新書」で述べているのと発想は同じです。
 プライスカードはよりコストが掛かりますし、なにより必要ないところまで届いてしまう。これではもったいない。
 ならば、必要な人だけダウンロードできるような仕組みを作れば、その方が理にかなっていると思います。

 チラシにすればコストも掛からないという話しもありますが、それでは束売りには届きません。
 シールが束売りの障害になるのではなく、むしろ束売りこそ活用してもらいたいものです。

 このシールがすべてであるとはもちろん思っていません。いわば、こういうやり方でも情報発信はできますという、産地からの提案です。
 活用したいと思った人に活用してもらえれば良いわけで、生産者情報を欲している方々に届けられれば、それで目的は達成されるわけです。
 そしてなにより、この取り組みを知った人が興味を持ち情報を受け取ってくれたら、新しいコミュニケーションツールとして成功でしょう。

 1枚3円が高いか安いかは、人により意見を異にするかも知れませんが、365日働く営業マンに支払う賃金として考えてみれば、決して高いものとは思いません。

 今回の取り組みは、一つのきっかけです。10,000枚、31,500円で情報発信のあり方、手法、アンケート方法などいろいろな試験も取り組むことができます。
 うまく行くに越したことはありませんが、そこから得られるものを思えば、リスクを恐れるような状況ではありません。

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ohaーーー朝 晩は冷えますが、昼はやっと例年の暖かさが戻って来ました。昨日は外野席より余計な事を書いたようですね。又、真剣に取り組んで頂き有難う御座いました。北の大地 JA月形は花の他、どんな作物を作って有るのですか? 外野席より

 ー追ー 遣るからには他より目立たなきゃ、遣る意味がない。何の為、お金を使い、頭を使ってますか?性差されている時代・・・より目立たなきゃー。

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このページは、宮下勇作が2008年4月 3日 20:52に書いたブログ記事です。

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