もう一週間ほど前のことであるが、先週の12日に札幌花き園芸主催で行われた「フラワーセミナー」に参加してきた。
「市場の機能」と題した基調講演の後、生産(農家)、流通(市場)、販売(生花店)の代表者によるパネルディスカッションが行われた。
テーマが定まっていなかったこともあって、3者それぞれが主張しっぱなしになってしまったのは残念であった。
生産者はコスト高と価格アップを、生花店は供給の安定化・小ロット化を、市場は情報の提供とさらなるコミュニケーションを訴えていた。
生産者の立場で言わせてもらえば、これ以上の小ロット化は運賃や包装資材費の面から無理であるし、環境負荷も大きくなる。
今までは小分けして販売していた市場も、最近はコスト的に厳しくなったのか箱売りするようになってしまった。
生花店が小ロットを希望する気持ちも分かるし、市場はセリ販売にネット取引が導入され、ますます忙しくなって大変なのも分かる。しかし、この3者でようやく一人前の花き産業であるのだから、それぞれが勝手に主張していても何も解決にはならない。
市場のパネラーである大田花きの磯村社長が言うように、
「仲卸や生花店には必ずあなたのバケツが用意されている。われわれは買参人の情報を開示しているのだから、直接そこと協議して問題を解決してほしい。」
これしかないのだろうか?
でも情報開示している市場はわずかである。これからドンドン進んでいくと言うことであろうか。
フラワーセミナーは主催者の話では、次年度も続きそうな感じである。アンケートには、次回からは参加者全員が参加できるような、小グループでの開催を希望すると記した。
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