昨日はカーネーションの種苗説明会が種苗会社4社を招いて行われました。
現在の切花を取り巻く環境は他の農産物の例に漏れず、ほぼすべてのコストが高騰する反面、売上単価は下がっています。
カーネーションの場合、生育期間が長期にわたるため、出荷時期を確保するには初期の暖房は不可欠でした。しかし、当然のことながら暖房費がネックになることは必至です。
低温管理できる品種の開発はもちろん、暖房費を削減できる苗供給が可能になれば、生産者のカーネーション離れを防ぐことができるでしょう。
キリンアグリバイオではピンチ苗を販売し、暖房コストを下げる提案をしていました。
他の会社ではできないのかと問うと、ピンチ苗の供給は芽を揃えるなどの技術的な裏付けがないと厳しいとのこと。一朝一夕ではできるものではないとのことでした。
新しい品種をPRするだけでなく、こうした新しい付加価値を付けられることが、これからの種苗会社のあり方であると思います。