Tiger(OS X 10.4)まではMacBookなどのトラックパッドでスクロールする機能が存在しなかったため、Side Trackという機能拡張を利用していました。Side Trackはトラックパッドの上下左右をなぞるとなぞった分スクロールしてくれる優れものでした。
Leopard(OS X 10.5)以降は、OSの標準機能としてトラックパッドのスクロールが加えられているので、Side Trackはそれほど存在価値のないものとなってしまいました。使い勝手はSide Trackの方が優れているように思いますが、二本指タップが使えないこと、Bootcampを使ったWindows上でうまく機能しないようなのでアンインストールすることにしました。
ログイン項目から外し、PreferencePanesから除去すればいいと思ってやってみたのですが、再起動させると「アンインストーラーを使って削除せよ」と警告が出てしまいます。Macでアンインストーラーというものはなかなかお目にかからないのですが、おそらくインストーラーと一体になっているのでしょう。インストーラーはインストールした後にゴミ箱行きにしてしまったので、再度ダウンロードしようとサイトを見ると・・・・配布中止になっていました。
配布中止の経緯は・・・機能的な必要性が薄れ、以後不具合を引き起こす可能性が否定できないので配布を中止し、新たなバージョンアップもしないとなっています。
それでもサポートはしてくれるとのことなので、メールでアンインストールの方法を聞くと、
/System/Library/Extensions/SideTrack.kext
/Library/PreferencePanes/SideTrack.prefPane
/Library/StartupItems/SideTrack
/Library/LaunchDaemons/com.ragingmenace.SideTrack.Daemon.plist
/Library/PreferencePanes/SideTrack.prefPane
/Library/StartupItems/SideTrack
/Library/LaunchDaemons/com.ragingmenace.SideTrack.Daemon.plist
この4つのファイルを削除すればいいとの回答を得たので手動で削除。ようやく警告はでなくなりました。
これによって今までできなかったOS標準でのトラックパッドの設定が復活して、二本指タップができるようになりました。
System 7の頃に比べるといろいろ謎な部分があまりにも多くなりましたよね。
本当ですね!
OSXになった時にファイル管理の違いにとても戸惑ったのを思い出します。
安定性は格段の進歩ですが、わかりやすさという点ではだいぶ後退している感じです。