2011年5月アーカイブ
ハダニ防除として捕食性天敵が利用されているという話しを聞き、菊でも導入してみることにしました。
本年、月形では普及センターが主体となり、ナデシコ類で実用性の試験を行うことに。話しの流れでわたしもその試験に混ぜてもらえることになりました。
そして今日、アリスタライフサイエンスの方々が天敵のミヤコカブリダニ(剤名:スパイカルEX)のサンプルを持参し設置していただきました。今回の剤は従来販売されているボトルタイプのものをパックに加工して設置しやすくしたものだそうです。
ただし、天敵の性質上、植物の上を渡り歩くことしかできないので、植物体同士が接していないと別の個体へ移動することができません。今回はまだまだ菊は小さく独立した状態なので、移動できるようになるまでは天敵自体を移動させてあげるしか無さそうです。
こんな感じに、棒に取り付けるか植物体自体に設置しました。
6月に入ったら、このサンプルパック以外に従来のボトルタイプの剤も購入して試してみるつもりです。ちなみにボトルタイプは以下のようなモノです。以下はスパイカルEX(ミヤコカブリダニ)ではないチリカブリダニ(剤名:スパイデックス)のボトルタイプです。
おがくずと一緒に天敵のダニが入っていて植物体に振りかけて使います。
ミヤコカブリダニとチリカブリダニの違いについてはまた後日。
気温や降水量、日照時間の平年値が今日から新たになりました。
従来の平年値は1971年から2000年までの30年間の値を用いていましたが、今日からは1981年から2010年までの30年間の値に変わります。
日本各地とも都市化の影響で気温は上昇しているようですが、月形でも平均気温が0.2度上昇し、日照時間は年間150時間増えました。しかし降水量はほとんど変化していません。
日照時間の増加は4月から10月までの春から秋までで増加していて、冬場はほぼ変わりない状況です。
これまでの10年で明らかに積雪量は少なくなっており、また夏は暑くなっています。これからの10年がどのような気象の変化が見られるのか、農業生産にとって作るものも変化せざるを得ない状況になりそうです。
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