ラナンキュラスの最近のブログ記事
この時期になるとラナンキュラスは花弁数(花びら)が少なくなって、中のめしべやおしべが見えるようになります。これは花が受粉体制に入った証拠で、当然花持ちは悪くなってきますし、なによりラナンキュラスの魅力はその花びらの数にあるので商品価値が著しく落ちます。そこでこの時期を境にしてタネ取りと球根養成に入ります。
ラナンキュラスは球根植物に分類されていますが、厳密には球根ではなく塊根というものを地下部に作ります。これによって翌年も同じ個体を増殖させることができます。そして、地上部では種も作るのでこちらでは新しい個体を作ることができます。それまでは球根しか掘り上げてなかったのですが、昨年からタネを取るようにしました。
一つの株からは原則として同じ個体が出てきますが、タネを取ることで眠っていた遺伝子が活躍するようになります。つまり、同じ赤でもそのタネの遺伝子は異なっているので、子どもはいろいろな色や形が発現してきます。これによって新たな品種の発生が期待できます。
今日は札幌テレビ(STV)の「どさんこワイド」に我が家のラナンキュラスが紹介されました。今日は月形町の話題ということで、特産物の切花紹介で登場しました。とはいえ、しゃべっていたのは妻とレポーターの木村洋二さんだけで、私は亡霊のように映っていただけでした。本当は私は花切りをする予定だったのですが、カメラマン氏の「アップで撮るから切らなくてもいいよ」の一声で没になりました。
中継は5分程度でしたが、電話や現地での打ち合わせ、中継車の電波試験等で事前にディレクターの方が来られ、当日はきちんと台本が出来上がっていました。それを元に今日は30分ほど前から、話す内容や立ち位置の確認をてきぱきとし、あっという間に本番。
カメラの周りには音声担当の人、時間を計って指示を出す人、コードを扱う人やモニターを持つ人、細々世話をする人等、総勢7~8人のスタッフがいました。それに中継車の中には指示を出すディレクターがいたりと、一つの番組作るのにかなりの時間と経費がかかっているんだなーと感激しました。
ただ、今日は久しぶりの吹雪に見舞われました。スタッフの方々は道路から50m以上も離れたビニルハウスまで機材の運搬等お疲れ様でした。この天候も月形らしいといえば、月形らしいですけどね。
蛇足ですが、木村洋二さんって普段の話し方から、あんな感じなんですね。物腰柔らかいし、ものすごく滑舌がいいんです。さすがプロ、好感度アップです。
写真は吹雪の中の中継車です。寒そうでしょう。
「Mac de 農業」というからには、当然うちも農家です。というわけで、花の話を少々・・・
私は北海道で切花を作っています。この辺は多雪地帯なので、例年2m近くは積もるのですが、今年はさらに雪が多く、小さいビニールハウスは雪に埋もれてしまいました。また、寒さと灯油高の影響で、冬の暖房費はかなりかさみました。
それでも2月下旬から雪も落ち着き、だいぶ暖かくなってきました。これからは融雪作業と花切り、種まき作業が忙しくなります。シーズンにはいるとMacな話題より花の話題が多くなると思いますが、お付き合い願います。
写真は現在出荷中のラナンキュラスです。赤・ピンク・黄・オレンジ・白と色とりどりです。きれいでしょう!花屋で見かけたら、「Mac de 農業」を思い出してお買い求めください。
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