Web2.0という言葉を最近よく目にする。Web2.0について詳しくはこちらのサイト(今日から始める!Web2.0)をご覧いただきたい。要は、従来は少数の発信者が一方向に情報提供を行っていたものを、Web2.0では多数の受信者からも情報を集め、双方向で情報共有を行うことである。
人間にコミュニケーションが重要なように、ネットの世界ではリンクが重要なキーワードである。Web2.0の申し子は言うまでもなくGoogleだ。彼らはネット上のリンクを広げることで価値を高めている。われわれもリンクを広げることで新しいコミュニケーションが生まれ、自らを高めることができる。
通信インフラが整備され、ブログのように気軽に利用できるシステムが構築された今、誰もがメディアとしての資格を得た。
東京の仲卸フローレ21は自らを仲卸2.0と称し、生産者、販売者、消費者のコミュニティ広場を設け、リンクの拡大に貢献している。さらに花育の実施や新たな実験店舗(SO)の展開を行い、裾野の拡大に貢献している。そして、それらの情報公開をすることで直接参加できない人に対してもネット上でコミュニティ(リンク)を広げている。
生産者のオピニオンリーダー的な存在である昭和村の菅家氏はあらゆる所にアンテナを張り巡らしそれを伝え続ける。まさに生産者2.0というべき存在である。「モノではなく取り組みを売る」など、氏のブログでは示唆に富む発言が多いが、その中で一億総表現者の時代における個のメディアとしての役割についての一文がある。
パブリック(公的・社会)に連なる事業が、実はその業態(そのお店の)の社会的存在意義なのだが、それはあまり自ら語られることは少ない。
つまり、どこでも行われているだろうことは、雑誌や自らの情報を伝える媒体には乗りにくいということを示している。これは非日常のみを取り上げるマスコミとは逆の立場の個のメディアとしては課題を残す。たとえば重要な意味を持つ農村地域での婦人会活動などもそうだ。社会を支えている活動こそが、ほんとうは社会の表に出てくることが、活力を生む(土っ子田島味噌通信の創刊)。できるだけ、自分のことではなく、地域で行われていることを自分が取材して自分のブログ(ウェブ・ログ)に取り上げる、、、、、というのはそうした意味を持っている。自己主張のブログだと長続きしない。取材というのは、取材される人や組織の同意が必要だし、文章にも制限がある、、、、そうした社会規範のなかで表現をしていく訓練をすることが、自らの仕事を社会の中に位置づけることを考えることにとても役立つ。(以上、Kanke's Web Log 2006年12月21日 (木)記事からの引用)
われわれにわかメディアの役割は、自分自身のコミュニティ(リンク)を伝えること。そして共感した人がそれを自身のコミュニティ(リンク)に入れる。こうして人と人、コミュニティとコミュニティが繋がっていき、リアルの世界でもWeb(クモの巣)を作り上げていく。
自分自身のことは躊躇して書けなくても、お気に入りの紹介なら楽にできそうだ。ブログ的には人のふんどしで相撲を取るようだが、むしろその方がその情報の価値が高まるということか。
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