ラナンキュラス終了間近

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ranunfinal.jpg この時期になるとラナンキュラスは花弁数(花びら)が少なくなって、中のめしべやおしべが見えるようになります。これは花が受粉体制に入った証拠で、当然花持ちは悪くなってきますし、なによりラナンキュラスの魅力はその花びらの数にあるので商品価値が著しく落ちます。そこでこの時期を境にしてタネ取りと球根養成に入ります。
 ラナンキュラスは球根植物に分類されていますが、厳密には球根ではなく塊根というものを地下部に作ります。これによって翌年も同じ個体を増殖させることができます。そして、地上部では種も作るのでこちらでは新しい個体を作ることができます。それまでは球根しか掘り上げてなかったのですが、昨年からタネを取るようにしました。
 一つの株からは原則として同じ個体が出てきますが、タネを取ることで眠っていた遺伝子が活躍するようになります。つまり、同じ赤でもそのタネの遺伝子は異なっているので、子どもはいろいろな色や形が発現してきます。これによって新たな品種の発生が期待できます。

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コメント(2)

種も取れるのはラナンキュラスだけなのですか?
チューリップも球根だけど種が取れるのかな?

できると思います。交配は品種改良の基本ですからね。
ただ、花が咲くまでには数年かかりますから、気長に管理できる人でないと難しいです。
ラナンキュラスは球根類に分類されてますが、厳密には球根を作る植物ではないですから、播いたその年から花を咲かせることができます。

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このページは、宮下勇作が2006年5月18日 23:06に書いたブログ記事です。

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