町内の花農家にペレットストーブが導入された。
ストーブ本体は全額補助で賄われ、3年間の試験稼働を行うという。メーカーは異なるが、昨年の秋に見た機械からかなりスマートになっている。
価格は270万円ほど。同カロリーの灯油暖房機の9倍である。
恐竜の時代に閉じこめた二酸化炭素を大気中に放出する化石燃料と異なり、木質燃料を使うペレットストーブは、現代の二酸化炭素を吸収して育った植物を原料にしているため、二酸化炭素を増加させない(カーボンニュートラル)。地球温暖化が問題視されている中にあって古くて新しい暖房装置である。
ペレット燃料はキロ40円ほどで入るというから、カロリーベースで比較すれば、灯油80円/リットルで同等の価格になる。現在は92円/リットルほどであるから、コスト面でもメリットがある。
ペレットストーブと一口で書いたが、実際は灯油ストーブとのハイブリットである。
その理由は、まず、点火するために少量の灯油を使う。そして、初期燃焼で暖房が得られるのに15分ほど必要なため、設定温度を保つには瞬発力の高い灯油の力を借りる必要がある。三つ目の理由は万が一のバックアップである。
ペレット燃料と灯油をどの程度の割合で消費するかは、ペレット、灯油それぞれの設定で変更可能であるから、3年間の試験期間の中で多くのデータを収集できるものと思われる。
内部の燃料タンクは150kgの容量であるが、1時間に8kg程のペレットを消費するので、これだけで約20時間弱の燃焼が可能である。
さらに外部に容量1.5tのタンクを設置してそこから内部タンクに電動供給することで、いちいち燃料を運搬する必要はない。
いずれにしても、導入実績がまだそれほどない中での稼働であり、今後試行錯誤が必要になってくる場面が考えられる。
木質燃料はカーボンニュートラルで二酸化炭素を出さないと書いたが、実際は材料の加工や運搬には化石燃料を必要としている。いかに加工・運搬時の化石燃料を減らすことができるか、そして、ソフト面だけでなく、本体の価格をどこまで下げられるかが、今後の普及の決め手になってくる。
単純な素人考えですが、
昨今、燃料用にまとめ買いされている灯油が盗難に遭うといった事件がありますが、そういう点では一利あるとも言えますよね。
盗難に関しては、給油口にカギを付けるなどの対策はありますが、完璧ではありません。
ペレットもまだ普及していないから、盗難の心配がないのかも知れませんが、ある程度普及してくると同様に懸念されます。
それにしても、世知辛い時代ですね。
oha これだと燃料代は安上がりだけど 本体がいい値段ですね。これ補助が無ければ とてもじゃないが 小さな農家では買えっこないですね。昔オイルショックの時に色々な考案がなされていました 未だに覚えているのは 神奈川のバラ農家の堆肥ボイラー 切り返す時に出る発酵熱 熱が足らなときいに重油ボイラーで補うというやり方です。堆肥も発酵熱が出なく成ったら土に返すと言うやり方でした。切り返す時に使う道具はトラクターに バケットをつけてありました。
先のコメント私です。
>桜・ゆめ・街道さん
へー結構面白いアイディアですね。
今も堆肥はあるけどその発酵熱は垂れ流しです。
ohayou 昼はやっと春らしい気温になってきました。 ホーホケキョー ピコピコピー ピリュピリュ ほんとに鳥も人も浮き浮きしますね、こんなに油が高いと考えますねー 昔も今も バラ農家にとって花の相場高は冬から春頃までと聞いていました、此の時期 いかに咲かすかが勝負なんです だから堆肥ボイラー等という究極の設備だと思います 堆肥の発酵熱65度から70度あります 私の場合 今は堆肥を必要とする作物を作っていないからそこまで堆肥ボイラー設備をしようとは今の段階では思いません。堆肥を必要とする農家はことですよ。設備といっても 原理は簡単でした、切り返す時に塩ビパイプを何本も組み立て ハウスの中から 熱気を吸いだすというやり方でした。堆肥だって荒熱が取れた時点で土に返したほうが 作物だって喜ぶでしょう。・一石二鳥・とはこんなことでしょう。 朝っぱらから長々と書いてしまいました。
追 昔のオイルショックの時は、近隣の花農家は色々 考えていましたね?タイヤボイラー これは黒煙をいかに消すかにお金が掛かり たしかその当時300坪分で500万ぐらい掛かったとききました。私もその当時私なりに鉄工所の方と廃油ボイラーの試作機を作って見ましたが中々うまく行きませんでした。失敗 今思うに、その冬時期に幾らでも取り寄せる事が出来る籾殻ボイラーを考えて居れば今、少し有効活用されたと思います。籾殻は投入するに当たって機械的に出来るし材料は一応タダだし、暖房の段階では予備的暖房にしてもある程度 計算できると思います。先日 籾殻クンエンした時ハタと思いました。一度火が付いたら中々消えない 短所でもあり 長所でもあると思います。籾殻は何処のカントリーにいっても対外の処有り余っています。籾殻使うのは私ら近辺では 牛屋さんの床敷きか?放し飼いニワトリの床敷き?位です 又朝ぱらから 長々と
人間って、困ったときにこそ凄い知恵を発揮しますよね。
実はピンチの時こそチャンスだったりするわけです。アイディアを持っている人が生き残れる。
北海道では国の補助でセルロースを活用したバイオエタノールの試験プラントを計画しているそうです。
それが上手く行くようなら、田んぼに放置されている稲わらやもみ殻も活用できるようになります。もちろん花の残渣もしかりです。
追 追 まあ・・・幾ら良いアイディアが自画自賛で有っても 最後の詰めの部分が甘かったら 成るものも成らん、だが、人にもよるが歳往くとだんだんと詰めが甘く成っていく。若い時こそ 思った事は直ぐする気持ちを 持っていれば 歳とっての柔軟性が出てくると思います。今日のコメント何だか変でした。今日は木蓮山に吉野桜の苗木を400坪分30本植えに行きます。20年前に50本植えた分が雑木や蔓や草に負け20本程しか残っていませんでした。10年、20年、30年後を楽しみに、また 後世に残したいとの思いもあり。 今年の晩秋に白木蓮の四季と題して HPに載せたいと思っています。白木蓮も昔は切花として結構に売れていたんですけど 時代の流れは早いもので ゴツイ枝物はだんだん売れなくなりました。今の枝物は優しく、しなやかで、変な色葉が好まれるようになりました。