花全般の最近のブログ記事

2008年町内圃場視察1

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 昨日は札幌の市場関係者とともに町内の生産者の圃場視察を行いました。
 今回は月形の北部に位置する札比内地区の生産者の圃場を廻りました。
 札比内地区はほとんどが砂利地で、私の地域の粘土質土壌とは極端に異なっています。ですから水管理を初めとした肥培管理はまったく異なります。

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 デルフィニウム、スターチス、ソネット、ヒマワリ、カーネーション、ストック、スナップ、・・・・
 普段自分の圃場では目にしない花のオンパレードでした。でも、これらは月形ではメジャーな品目であって、家で作っているのがマイナーなんですけど・・・

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 生憎の雨降りで、じっくり観察できなかったのが残念でした。生産組合での視察は来月も開催予定ですし、青年部では来週行われることになっています。

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 昨日までの寒さとは一転、暖かな一日となった。 

 今日は夕方から月形花き青年部による部員圃場の視察が行われた。
 田植え前の代かき最中と言うことで、参加者は少ないかと思われたが、多くの参加があった。

 青柳氏と平尾氏の圃場を視察。
 新しい資材や珍しい品種について発見があった。

土壌改良材

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 今年から堆厩肥の代わりに飼料のバガス(サトウキビの絞りかす)とココピート(ヤシガラ)を使っています。

 土壌の三つの要素(物理性・化学性・生物性)のうちの土物理性の改善を狙ったものです。
 ハウスによって粘土が強く、水はけが悪いので、それを改善させます。
 どちらも圧縮されているため、散布時にほぐすのが一仕事ですが、出来秋を期待して作業しています。

家族でビニル張り

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 今日は朝から天気も良く、風もなかったので、ビニルハウスのビニルを張りました。
 今日は子ども達も予定がなかったので、一家総出で作業を行いました。

 日常ではまだまだ頼りにならないと思っていた子ども達が、いつの間にかたくましくなっていて、力仕事をこなしていきます。

 いつもの年なら、雪融けと定植期が重なっているため、あわただしい作業になりますが、今年のように雪融けが順調だと、余裕を持って作業できるのがうれしいです。

 子ども達は明日から学校。今日は疲れて早寝となることでしょう。

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 今日、スリーブにQRコードを付けた花を初出荷しました。

 以前にも書きましたが、こうしてブログを書いたり、ホームページで情報を発信しているのは、私が目立ちたがり屋だからではありません。
 どういう人間がどうやって作ったものなのかを知ってもらい、農業や花作りの楽しさやうれしさ、そして苦労を、花へ託したメッセージとして伝えるためです。

 しかし、ブログやホームページを作ってみても、ほとんどの人は私が情報発信していることを知りません。
 つまり、こうして書いてみても、定期的な読者や、検索して訪問してくる人にしか伝わりません。
 本当に伝えなければならない場所に伝わらない。これではせっかくの発信が意味を成しません。
 まして、ブログ化により月形の花のサイトをすべての生産者に開放しても、その帰結がどこにあるのかをはっきりしておかないと、各人の書くモチベーションは上がりません。

 シールを貼る意味は、発信した情報の受信場所を作ること。いわばアンテナです。
 シールを見て、「へー、何か始めたんだ」「何だこれは、ちょっと見てみるか」程度でいいんです。
 
 千葉大の安藤教授が生産者のマーケティングの中で、「箱にプライスカードを入れよ」と「花の解体新書」で述べているのと発想は同じです。
 プライスカードはよりコストが掛かりますし、なにより必要ないところまで届いてしまう。これではもったいない。
 ならば、必要な人だけダウンロードできるような仕組みを作れば、その方が理にかなっていると思います。

 チラシにすればコストも掛からないという話しもありますが、それでは束売りには届きません。
 シールが束売りの障害になるのではなく、むしろ束売りこそ活用してもらいたいものです。

 このシールがすべてであるとはもちろん思っていません。いわば、こういうやり方でも情報発信はできますという、産地からの提案です。
 活用したいと思った人に活用してもらえれば良いわけで、生産者情報を欲している方々に届けられれば、それで目的は達成されるわけです。
 そしてなにより、この取り組みを知った人が興味を持ち情報を受け取ってくれたら、新しいコミュニケーションツールとして成功でしょう。

 1枚3円が高いか安いかは、人により意見を異にするかも知れませんが、365日働く営業マンに支払う賃金として考えてみれば、決して高いものとは思いません。

 今回の取り組みは、一つのきっかけです。10,000枚、31,500円で情報発信のあり方、手法、アンケート方法などいろいろな試験も取り組むことができます。
 うまく行くに越したことはありませんが、そこから得られるものを思えば、リスクを恐れるような状況ではありません。

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 QRコードでシールを作った。
 QRコードの大きさや精度にもよるが、数字のみで7000字、英数字で最大4000字、日本語の全角文字で1800字もの情報を扱うことが可能だ。
 また、それほど情報を詰め込まなくても、QRコードにサイトのアドレスを入れて、そちらにアクセスしてもらうことも可能だ。

 野菜や果実を初めとした農産物では、トレーサビリティ(生産履歴)公開が進んでいるが、花ではまだまだ限定的だ。
 産地からは伝票や出荷箱に記載したり、産地フェアやポスター、カタログの作成、ホームページの活用を行っている。しかし、これの情報が末端まで伝わっているかと言えばとても怪しい。
 花はパッケージがそのまま商品にならないので、小売の段階でパッケージが廃棄されることが多いからだ。
 今回は花を包むスリーブにQRコードのシールを貼ることにした。これなら仲卸で束を購入した場合でも情報を届けることは可能だ。

 作ったシールのサイズが24ミリ角ということで、それほど多くの情報を入れられない。今回は、サイトのアドレスを入れてみた。サイトでは生産者情報を公開し、アクセス数や内容の吟味を行うこととした。
 携帯でのアクセスを前提としているので、簡潔な情報提供が必要になる。他の農産物を参考に、関係者の意見を伺いながら内容を煮詰めていきたい。

 果たしてどのくらいアクセスがあるのだろうか・・・
 

雪が消えて・・・

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 今日は11.6度。4月下旬並の気温だった。
 このところの暖かさで、所々に土が見え始めてきた。土の出たところからは、ラナンキュラスの芽が出始めていた。

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 また、無加温状態で冬を過ごしたスキゾスティリスのハウスでも、新しい芽が吹き始めていた。

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 ハウスによっては今月中にもビニルを掛けられそうな具合だ。

月形花き青年部勉強会

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 今日は月形花き青年部の勉強会があった。2月下旬に行われた道外視察の報告会と新しくなった月形の花のサイトの説明会を行った、

 道外視察の報告会は昨年就農したばかりの今井君。福岡・長崎の市場、産地視察の報告を行った。他に3名の生産者とカーネーション農家を視察したのだが、自身もカーネーション農家ということもあり、道内の生産との違いを明確に発表してもらった。

 もう一つのテーマは月形の花のサイトの説明を私が行った。
 ブログ化する意味から生産者にとっての意義、その方法について説明した。早速、携帯を利用して投稿してもらい、その簡便さを理解してもらった。この先、ネタも含めてどの程度真の意義を認識してもらえたのか、本当の活動が始まる。

個撰規格会議

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 昨日は個撰品目の規格検討会議が行われた。
 前年までの反省を踏まえて、規格を見直していく。
 机上で判断できないものは、圃場や出荷物を見ながら決められる。

 「月形の花

花づくりセミナー2008

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 今日は滝川にある道立 花・野菜技術センターで花づくりセミナー2008が行われました。
 ゲスト講演と花・野菜技術センターの研究報告を目的に、毎年この時期に開かれています。

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 ゲスト講演は、東海大学開発工学部生物工学科の林真紀夫教授による「施設園芸における省エネルギー技術について」でした。
 持ち時間の一時間では説明しきれないほどのボリュームで、細部は触れられず駆け足になってしまったのは残念でしたが、非常に示唆に富んだ講演でした。
 省エネ技術として、1)暖房負荷抑制(熱消費側省エネ技術)、いわゆる保温性(被覆)資材の特性と、2)省エネ暖房方式(熱供給側省エネ技術)に分けて説明が行われました。

 まず、1)保温性(被覆)資材の特性についてです。
 初めに、温室の熱収支を見てみると、熱が逃げるのは隙間から逃げる場合と、被覆資材そのものから逃げる場合の二通りあります。
 そのうち隙間からの逃げは全体の5~20%あるといい、これは、穴を塞ぐなどの対策による気密性を向上させることで、ゼロにすることが可能です。
 問題は被覆資材そのものからの逃げです。これは逃げる熱量全体の60%~100%を占めており、対策の柱とすべき点になります。対策は高保温性資材を使うか、多層化して断熱効果を高めることになります。

 被覆資材の多層化することによる省エネ効果は以下の通りです。
 1重(外張り)のみ 省エネ0%
 1重1層カーテン 省エネ30~45%
 1重2層カーテン 省エネ40~55%
 1重3層カーテン 省エネ50~70%
(1重は外張り、1層は内張り)
 このように、多層化することで省エネ効果は上がりますが、それは比例的ではなく、多層化が進むにつれてその効果の度合は低くなってきます。現状行っている被覆に+1層が現実的な選択になりそうです。

 また、被覆資材の厚さによる保温効果はほとんど違いがありません。もちろん厚いほど赤外線の吸収率は大きいのですが、それよりも多層化による保温効果の方が大きいため、厚手のフィルム1重1層よりも、薄手のフィルム1重2層の方がより高い保温効果が得られるといいます。
 そして、現在流行りつつある空気膜二重温室についても、保温効果は固定二重被覆と同じであるといいます。ただし、1重1層の被覆に比べると、隙間が生じない分、気密性を高く保てる利点はあるといいます。
 要は、温室の一番外側の層をいかに低温にできるかが、保温性を高めるポイントだそうです。


 次に、2)省エネ暖房方式(熱供給側省エネ技術)についての説明がありました。
 まず、一番基本的な省エネ方法は、暖房機の点検・清掃だそうです。煙突掃除やノズル掃除・交換、空気量の調節などで暖房効率を上げることができます。さらに煙突からの排熱回収器を取り付けることで、より効率は高まります。

 省エネ暖房機を選択する上で考慮すべき点がいくつかあります。
1)プラスの費用対効果が期待できる。
2)燃料・熱源が安定的に供給される。
3)運転制御性がよく、自動運転が可能で、省力的である。
4)故障が少なく、保守が容易である。
5)環境負荷が少ない。
6)設置工事が容易であり、工事による栽培への影響が少ない。
7)装置設置などによる栽培面積低下や作業性低下が少ない。 
8)収量・品質低下への影響がない。
 すべてを満たすものはあり得ないので、これらを総合的に評価して検討すべきです。

 まず取り上げられた省エネ暖房装置は、まずヒートポンプです。
 ヒートポンプは、冷媒の圧力を電気を使って変化させることで、空気中や地中、あるいは水中にある熱をやり取りする仕組みで、使用する電気料の3~5倍の熱量を得ることができます。
 これは発電や送電による損失まで考慮しても、エネルギー効率は1.0を超える技術です。

 しかし、このシステムの難点はやはり設備費用で、空気熱を利用したヒートポンプで温風暖房機の3~5倍、地熱を利用したものはさらにその3~4倍掛かるようです。
 より安価な空気熱を使う場合、外気温が低いと得られる熱量(COP)が低下します。そして霜取り時間が増えることから、暖房が停止する時間も増えるため、寒冷地では不利なようです。
 ただし、北海道のような寒冷地では運転時間が長くなる分、利用価値がある可能性も捨てきれないので、検討する価値はあるようです。
 現実的にはヒートポンプ単独の使用よりも、一定温度までは温風暖房機を使い、それ以降はヒートポンプを利用するというハイブリッド方式の利用を勧めていました。


 次に、代替燃料として、一つに木質ペレットの説明がありました。木質ペレットについては、既に月形で導入済みなので、詳しくは触れませんが、燃料の安定供給と価格、機械の導入費用に課題があります。
 カーボンニュートラルの発想から考えれば、地元の材料を地元で加工して、できるだけ輸送や製造に掛かる負荷を押さえることが必要で、それがひいては低価格化につながっていくものと思います。

 これら以外にも「コジェネ」「トリジェネ」「古タイヤボイラー」「地下水・地熱水・太陽熱などの自然エネルギー利用」が紹介されていました。


 以上のように、現状で新しい技術を導入するには、かなりの設備投資が必要になり難しいと思います。ですから、まずは保温性の向上や暖房機保守・清掃などによる暖房効率の向上を基本に据えて、対処すべきであるとのことでした。
 しかし、将来的には期待できる新技術があり、今後の技術の進歩や普及によって設置費用も安くなり、性能は向上してくると思います。
 今後もニュースに気をつけて注目していきたい事項の一つです。


 講演の最後に、野菜茶業研究所作成の「温室暖房燃料消費量試算ツール」が紹介されていました。
 ハウスの大きさ、被覆資材の違いから暖房費を計算できるソフトになっています。
 エクセル形式のファイルをダウンロードして利用可能です。


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 引き続き、花・野菜技術センターの研究員より研究報告が行われました。
 本年度の成果及び次年度以降の研究課題の紹介、トルコキキョウとデルフィニウムの実証ほ試験の発表、花き病害虫の発生状況について各担当研究員から発表されました。
 また、成果については、ロビーにてポスターでの展示がされていました。

 もっとも注目した研究は、バラやデルフィニウムの前処理や輸送で糖を使うことで、鮮度や発色の向上がみられると行った報告がありました。

 最後になりましたが、全般を通じて、内容が濃い割には時間が足りない感じがしました。
 今後は、もう少し時間的な配慮をしていただければ、もっと充実したセミナーになると思います。

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